【必読】公務員試験対策のために読むべき資料はこの3つ

こんにちは。コボ(@kobo_blog)です。

公務員試験を通過するためには、受験する自治体のことをよく知っておかなければいけません。
ただ、このような疑問が出てくるのではないでしょうか?

ホームページを見たけど何を確認したら良いか分からない。
・自治体のことがまとまっている情報が知りたい。

今回はこのような疑問・悩みを解消するために参考となる内容となっています。

私は企画・財政関連の部署にいたため、自治体の事業全体に係る公表資料を毎年度作成していました。

この経験から『自治体全体の注目すべき事業や財政情報に関してどう情報収集すべきか』紹介していきます。

 

情報収集の段階で迷っている方などには役立つ情報となっていますのでぜひ最後まで読んでもらえるとうれしいです。



本題に入る前に、私の簡単な紹介はこちら。


自治体を知る重要性

試験(特に面接)では「なぜこの自治体を受けたか」という質問はほぼほぼ聞かれます。

 

このほかにも頻出される質問がいくつかありますが、自治体の情報を知らないと対策を考えることはできません
※面接試験の頻出質問についてはこちらで紹介しています。

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そもそもですが採用側は、自身の自治体で活躍してくれるかを見ています。
そのためには自治体の情報を知り、その自治体に合わせた回答を準備することで「回答に説得力を持たせる」ことができます。

 

手間はかかりますが、試験通過するためにも受験する自治体を入念に調査してから対策を練りましょう。

注意点

当たり前の注意点ですが、「謝った情報で記憶しない」ことが大切です。

 

というのも、いくつかの自治体を受験していると混乱することもあります。
特に地域的にも近しい自治体を受けると、状況や施策も似ている可能性が十分あります。

 

近隣自治体の情報をもとに面接などで回答してしまうとそれだけで大きな減点です。
せっかくのチャンスを凡ミスで棒に降らないよう注意してください。

 

知っておくべき情報とは何か

公務員試験対策としてどのような情報を持っておくべきでしょうか?

コボ
大きくは以下の2点をしっかりと抑えましょう。
私は論文や面接がだいぶ楽になりました。

自治体の抱える課題とその対策

そもそも人を採用するということは、単に人員を埋めることが目的ではありません。

 

「自治体の抱える課題を解決していくため」に人を採用することになります。
特に社会人採用であれば、その貢献度は重視して判断されるでしょう。

 

そこで「自治体が抱える課題」「その課題解決のためにどのような取組をしているか」を知る必要があります。
この点を考慮したうえで、志望動機や取組みたいことを話せるよう対策すべきです。

 

論文や面接では、『自分自身を自治体の課題を解決に導ける人材である』ことを伝えられるよう対策を練っていきましょう。

自治体の財政状況

公務員は『最小の経費で最大の効果をあげること』が地方自治法で定められています。
このことを念頭におき、コスト意識を持って業務に当たらないといけません。

 

そのためにはまず、全体の予算額や限られた予算がどう使われているか、どう使われる予定かを把握することが重要です。
可能であれば各費目(総務費・教育費などの分類)で過去5年くらいどのように推移しているかも確認できるとベターです。

 

私の場合は財政状況を調べて気づいたことや単純な疑問点について、面接で聞いたりしていました。
これは自治体に対して興味を持ち、しっかり調べていることもアピールにもつながります。

 

地方自治体の財政状況は厳しい状況であることが多いです。
その危機感を認識したうえで公務員を志望していることが伝わるようにしましょう。

 

確認すべき資料はこの3つ

ここからは具体的にどの資料を見るべきかご紹介します。
上に書いた「知っておくべき情報」を得るために必要な資料です。
自治体によって形式はさまざまですが、重要な情報がまとまっているので受験予定の自治体分は目を通すようにしましょう。

資料1:施政方針

これは次年度の方針を首長が発表しているもので毎年度公表されており、以下のことが示されています。

■ 自治体の運営基本方針

■ 自治体が抱えている課題
■ 主な施策の方向性

 

この通り、自治体として非常に重要な内容が掲載されています。
基本的には住民向けの説明資料としての役割が大きいですが、試験対策にも活用できます。

 

参考までですが、東京都国立市のものを以下に掲載してますのでご覧ください。

 

簡単に読んでいただくとわかりますが、上で書いた「自治体の抱える課題とその対策」をまとめて知ることができます。
もちろんこの内容は庁内職員にも共有されていますでの、入庁後もこの方針にしたがって業務を進めていくことになります。

 

ここに書かれている自治体の方針をふまえ、「自身がどう活躍できるか」を組み立てることで、論文や面接で説得力のある回答をすることができるようになるでしょう。
さらに回答に対して、これまでの職務経験など裏付けできる実績があれば尚良しです。

 

とにかくこの施政方針は自治体全体が取組むべき内容が書かれているので必ず目を通しましょう。

資料2:予算概要

これも次年度が始まる前に予算案として示されることが多いです。
(※細かい話ですが議会で承認されれば「案」が取れます)
ここでも国立市の資料を参考に出しますが、予算案の概要として記者会見用資料がホームページにあります。

これを見ると以下のようなことがわかります。

 年間の予算規模

 どの分類(民生費・教育費など)にいくら使う計画としているか

 自治体の持つ貯金(基金)や借金(地方債)の状況

 新規事業や主たる事業とそれにかかる予算

予算概要の資料を見ることで、『自治体がどのような事業を進めたいと考えているか、注力している部分はどこか』がまとまって分かるようになっています。

 

自治体では予算概要資料は作成しているところが多くあります。
内容を見て、興味がある事業や自身が進めたい、関わっていきたい事業などを事前にイメージしていくようにしましょう。

資料3:決算資料

決算資料は上2つの資料とは異なり、すでに終了した年度の状況が分かる資料となります。

 

昨年度にどのような事業が行われていたか知ることができます。
自治体によっては、抱える課題や執行状況の解説がされていることもあるので参考になります。

 

国立市の決算(令和元年度)を見てみるとポイントとして「普通交付税の不交付団体となった」ことが書かれています。

 

これは、市政運営を国に頼らず行うことができるということを示しています。
令和元年度では不交付団体は全国で86しかありませんので、東京都であることを考慮しても特徴的な部分が読み取れますね。

 

このように自治体の特徴や課題を見つける良い資料となっていますので、予算概要と併せて確認しておくことをおすすめします。

 

もし予算・決算についてある程度の知識を持ってから試験に臨みたいという方は、こちらの本がおすすめです。
自治体財政についてざっくり知ることができますので、試験時にも役立ちます。

 

さいごに

今回は公務員試験対策として見るべき資料を3つ紹介しました。
この資料を読んでおくか否かで、論文試験や面接試験の構成が大きく変わってきます。

 

自治体の情報をより深く知ることができるので、説得力を持った回答ができるようになるはずです。
しっかりと準備しているなと採用側にも伝えることができるので、選考の通過率にも寄与するでしょう。

 

最初は読みなれないので時間がかかるかもしれませんが、熟読することで試験対策をより良いものにしてきましょう。

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