こんにちは。コボ(@kobo_blog)です。
公務員を辞めて転職したい。
公務員としてのキャリアに迷ってる。
なんとなく将来的に民間で働いてみたい。
このように考えている公務員の方も多いのではないでしょうか?
キャリアに対する悩みは、若手に限らず20台後半~30代の方にもあると思います。
実際に私も公務員として働きながら同じような疑問を持ち、最終的に転職しました。
そこで今回はキャリアに悩む公務員の方にぜひ読んでいただきたい本をご紹介していきます。
私も転職するにあたり読んだのですが、『公務員から転職するために何をすれば良いか』という軸を固める参考になりました。
比較的読み進めやすい本ですので、参考にしてもらえるとうれしいです。
書籍の概要:転職の思考法
今回紹介する書籍がこちらです。
すでに16万部を突破しており、転職する方の多くが手に取っている書籍になります。
ストーリー形式で話が進むため、普段読書が苦手な方でも読みやすく、転職することに対する考え方・思考法の重要なポイントが分かりやすく解説されています。
本書で解決する「悩み」としては、下のように書かれています。
・会社を辞めるべきタイミングがわからない
・「年収は下がるけど、魅力的な会社」への転職はありか
・自分の市場価値をどう測るか、そしてどう高めるか
・「中途で入るべき会社」と「新卒で入るべき会社」をどう見極めるか など
公務員としてのキャリアに悩んでいる方も参考になりそうに感じませんでしょうか?
私が読んでみて重要と感じたポイントは多々あるのですが、今回は特に参考になった「自身の市場価値=マーケットバリュー」について紹介します。
今後別記事で、他の視点についても解説したいと思いますが、すでに興味の湧いた方はぜひお手にとってみてください。
マーケットバリューとは
まずは本書で書かれているマーケットバリューについて解説します。
マーケットバリューの意味はこちらになります。
転職市場における自分の市場価値
つまり、社会人としての自分自身を1つの商品と考えることになります。
世の中の価値ある商品は、高い値段でやり取りされ需要がなくなりません。
同じように転職市場において、マーケットバリューが高ければ自分を欲しがる企業が多くあるため、選択肢も広がることになります。
- もっと給料高い会社に行きたい
- 専門性を発揮できる職場え働きたい
このような希望が出たときにマーケットバリューが高い人は、自身に合う環境を手に入れることが可能です。
『生涯公務員として働きたい』という方は、正直マーケットバリューを気にする必要はありません。
ただし、公務員から別のキャリアに進みたいという方にはかなり重要で意識すべきものになります。
マーケットバリューを構成する3要素
本書ではマーケットバリューは以下3要素の掛け合わせで決まるとしています。
これらをそれぞれ最大化することで、マーケットバリューを高めることができます。
それぞれの項目がどのようなものか紹介していきます。
要素①:技術資産
技術資産とは『自分が持つ価値ある技術』のことを指します。
この技術資産はさらに以下の2要素に分けられます。
専門性とは、法人営業や会計、プログラミングなど職種に近いイメージです。
公務員においても広報や人事、課税など部署ごとの専門性があると思います。
一方で経験とは、「職種には関連しない技術」のことを指します。
具体的にはチームマネジメントの経験やプロジェクトリーダー、事業部長経験などが当てはまります。
この専門性と経験のうち「技術資産」と呼べるものは、「どこの会社でも通用するスキル」であることに注意しなければありません。
技術資産を構成するこの2要素を高めることが、マーケットバリューを高めることにつながります。
専門性と経験どちらが重要か
基本的にどちらも大切なのですが、本書では20代では「専門性」、30代では「経験」を身に付けるべきと書かれています。
理由としては、専門性は年齢に応じて身に付くため差別化が難しくなることがあります。
そのため、筆者は普通の人ほど「経験」で勝負すべきであると述べています。
ただし、公務員だと「専門性」が付きにくいので資格取得を目指すのもありだと思います
要素②:人的資産
マーケットバリューを構成する2つ目の要素である人的資産ですが、簡単にいうと「人脈」のことを指します。
ここでいう人脈とは単に知り合いが多いかどうかではありません。
自分が転職しても仕事をくれる人がいるか
この点が特に40代以降で重要となると書かれています。
皆さんの職場にも特別なスキルがあるわけではないが、上司や取引先に可愛がられ仕事をうまく回すことができる人がいませんでしょうか?
経験を積むにつれ上記で紹介したような「人的資産」を持つことがマーケットバリューを高めるために必要となります。
要素③:業界の生産性
マーケットバリューを構成する3点目は、「業界の生産性」です。
この業界の生産性とは、「その業界にいる人が、1人あたりどの程度の価値(粗利)を生み出しているか」ということになります。
給料は粗利から支払われますので、どの業界を選ぶかによってもらえる給与の額が大きく変わってきます。
どれだけ「技術資産」や「人的資産」を持っていても、選んだ業界の生産性が低いと個人の力ではどうしようもない状況になってしまうわけです。
そして本書において技術資産も人的資産もない場合は、以下の業界を選ぶべきと述べています。
・既に生産性が高い業界
・今後成長する業界や仕事
本書では上記の業界をどのように見極めるかについても解説されています。
今回の記事では紹介しきれませんが、ぜひ手に入れて参考にしていただければと思います。
マーケットバリューを高めるために
では『どうやってマーケットバリューを高めれば良いのか』という点が気になると思います。
そこで今回は「技術資産」と「人的資産」を高める方法について紹介します。
結論として、本書で書かれている方法はこちらです。
上司(社内)を見ずにマーケットを見て仕事を行う
仕事をする中で、「上司に褒められよう・怒られないようにしよう」という意識で働いている人もいるかもしれません。
このような人はマーケットバリューは上がりません。
私の経験上、公務員は庁内に向けて仕事をしている人がかなり多いと感じます
一方でマーケットバリューが高まっていく人は、市場や顧客の課題に向き合い解決していくことを考えています。
公務員で考えると、県民・市民などが求めている取組を実行できる人となるのではないでしょうか。
若手~中堅の公務員の方は想いはあってもなかなか実行していくことが難しいこともあると思います。
ただし、折れることなくマーケットが求めることに対する働きかけを庁内で続けていくことが重要になります。
公務員はマーケットを見て仕事をするのが特に難しい
私の経験として公務員の場合は、マーケットを見て仕事をすることが非常に難しい職種であると感じます。
マーケット(県民・市民など)が求める事業を推進したいと思って仕事をしても、なぜか批判や反対を受けることが多く起こります。
地方公務員の場合は、知事や市長、議員、管理職などさまざまなしがらみがあり、摩擦が生まれやすい要因があります。
正直かなり大変ではありますが、その状況をなんとか乗り越え、マーケットが求めることを目指すことで自身のマーケットバリューを高めることができます。
まとめ
公務員を辞めたいと考える人におすすめの本として『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』を紹介しました。
今回はマーケットバリューという点に絞って紹介しましたが、改めて内容をまとめていきます。
まずは「マーケットバリューとは?」という点です。
転職市場では自分自身は商品の1つであり、マーケットバリューとは転職市場での自身の価値ということになります。
そしてマーケットバリューを構成する要素はこの3つになります。
この3要素を高めることで自身のマーケットバリューが高まるとされています。
ではどのようにマーケットバリューを高めるかという点について、「技術資産」と「人的資産」を高める方法はこちらです。
『≫≫【実績が大切】公務員から民間への転職を成功させるには重要です』の記事でも紹介していますが、マーケットバリューを高めることは特に公務員の方にとっては非常に重要です。
このほかにも転職を目指す方が持っておくべき思考が多く書かれていますので、本書をぜひお読みいただきキャリアに迷っている方は参考にしてみることをおすすめします。