こんにちは。コボ(@kobo_blog)です。
今回は公務員を退職する際の流れについてご紹介します。
・おおまかな流れだけでも知りたい。
私が公務員を退職した経験からこのような方の疑問に答えます。
本記事では『退職までの流れ』や『退職時に気を付ける点』について紹介しています。
そもそもですが転職するとなっても退職することを伝えるのは気を使うので言い出しにくいですよね。
私も転職のたびに経験しますが、毎回一緒に仕事をした方々に申し訳なく思います。
ただ、次のステージに行くためには通る道なので流れを把握したうえで円滑に進めていきましょう。
【重要】退職の意思を固める
退職を申し出ると多くの場合は、理由を聞かれたり考え直すように言われます。
そのときに曖昧な態度をとることで、退職手続きがスムーズに行かなくなる可能性があります。
そうならないために「必ず退職する」という意思を固めてから退職を申し出るようにしましょう。
少なくとも申し出する前には、以下のことは自分の中で整理しておくと良いです。
なぜ退職するか⇒本当の理由じゃなくてもOK(前向きな理由がベター)
また、転職する際にはどこに転職するか聞かることも多くあります。
ただし、具体的に答える必要はありません。私も「○○業界です」とだけ伝えました。
まずは退職を申し出る前に、後戻りはしない覚悟が決まっているか改めて考えましょう。
退職の流れ(全体)
具体的な退職の流れについて解説します。
ここではおおまかな流れについてになりますが、以下のようになります。
② 退職届を上司or人事に提出
③ 上司より退職することの部署内報告
④ 引継ぎ作業
⑤ 人事関連の書類提出など
⑥ 最終出勤日
⑦ 退職
退職を伝えてからは通常であれば、作業的に物事は進んでいきます。
公務員であれば人事部署も機能しているところが多いので、どのような対応が必要かその都度説明はあります。
ただし、引継ぎ作業は同僚の業務にも関わってきます。
円満に退職するためにも、スケジュール調整や資料作りはしっかりと行っておきましょう。
退職意思の報告~退職届提出
ここからは段階に応じてどのような点に注意すべきかについて解説します。
実際の経験をもとに書いていますので参考にしてもらえるとうれしいです。
まず誰に伝えるべきか
第一に伝えるべき相手は『直属の上司』になります。
同期や同僚などに話したくなる気持ちが出ますが、そこは我慢して上司に伝えることが必要です。
部署内のマネジメントは管理職が責任を負うことになるため、本人からでなく周囲の人から噂として上司の耳に入るようなことは避けましょう。
私の場合は、副課長にまず退職の意思を伝え、その後課長を交え報告する形でした。
伝える順序を誤ることで余計な問題を起こさないよう、注意して進めることが必要です。
どうやって伝えればよいか
退職の意思を上司に伝える際は、他の方に聞かれないように必ず個室などで話しましょう。
部署内の人に聞かれたりして噂になると混乱を招きます。
ただ、部署内に上司と自分だけになる時間はそうそうないと思いますので
と都合を口頭もしくはメールで聞いて時間をつくるようにします。
このあたりで勘がいい上司であれば察してくれるかもしれませんね。
ここではとにかく「会話が漏れない場所で上司にのみ」退職意思を伝えるようにしてください。
正直ここが一番気を使う段階かもしれませんが、なんとか一声かけてスタートを切りましょう。
何日前に伝えるべきか
公務員の場合は服務規程に何日までに退職届(辞職願)の提出が必要か書かれています。
例としては下のような文言があることが多いです。
(服務規程)
第○条 職員は、辞職しようとするときは、原則として辞職を希望する日の○○日(週間・月)前までに、辞職願を○○に提出しなければならない。
自治体ごとに若干の違いはありますが、だいたい1ヵ月前までには提出が必要となります。
ただいきなり退職届を出して辞めるわけにはいかないのでより長い期間が必要と思ってください。
退職報告や引継ぎ期間を考えると少なくても1.5ヵ月前、できれば2ヵ月前には退職の意思を伝えるべきです。
退職届(辞職願)を出すタイミング
退職を切り出す時点では退職届は基本不要です。
では、いつ提出するのかというと、「上司などから指示があってから」となるケースが多いです。
私も上司から退職届の様式をもらい、後日記入してから提出しました。
このように報告を受けた上司が人事に報告してから、正式に提出依頼がされるケースが多いです。
焦って退職届は提出せず、指示を待ってみましょう。
ただし、服務規程の提出期限が近づいているにも関わらず、何も連絡がない場合は上司に問合わせるよう注意してください。
処理が止まっていることも考えられますので気にしておくようにしましょう。
部署内報告~引継ぎ
ここから退職届を出してからの流れになります。
退職意志を伝えるという最も大変な部分は乗り切っているので、ここまでくると比較的気楽です。
同僚(部署)に話すタイミング
部署内に伝えるのは、上司から発表されてから話すべきです。
おそらく朝礼やミーティングなどのタイミングで、退職する予定になったことを部署内周知してくれます。
退職するとなるとそわそわしてしまいますが、発表までは今まで通り業務を行いましょう。
また、他部署の人たちについては、部署内発表がされてからであれば伝えても問題ないかと思います。
心配な場合は上司に伝えても良いか確認してもいいかもしれません。この辺りは職場ごとの慣例などもありそうですので。
引継ぎはどうするか
通常であれば、後任を上司が決定してから始めることになります。
後任が決まったらスケジュール調整し、まとまった時間をとり引継ぎすることをおすすめします。
合間見てやろうとするとズルズル後ろ倒しになり、進まないこともあります。
『1度引継ぎをまとめて行い分からないことを聞いてもらう』スタンスが良いでしょう。
後任が決まるまでは、せっせと引継ぎ資料を作成していきます。
決まった様式がある場合もありますので、念のため確認もしておきましょう。
私の場合は決まったものがなかったので、マニュアルのような形で残しました。
比較的ルーティンワークの割合が高いので、マニュアルとして残すことでリバイスしながら使ってもらえると思います。
引継ぎは入念に行い、飛ぶ鳥跡を濁さずの精神が大切です。
もし後任がなかなか決まらない場合は、上司にプレッシャーをかけて早めに決めてもらうようにしてください。
困ってしまうのは急に後任にされた方なので。
有給消化~退職日
ここまでくると退職までもう間もなくです。
引継ぎも終わりやるべき業務も少なくなっていることかと思います。
有休消化をするために
転職するときはこんな希望を持っているかもしれません。
なかなか長期休みは取りにくいので転職前はわりとチャンスですよね。
このように有給消化を行うためには以下のことを意識しましょう。
● 引継ぎをスムーズに漏れなく行う
特に繁忙期は避けることが理想です。
もちろん転職先の都合もありますが、可能であれば入社時期の調整を相談してみましょう。
このあたりはエージェントを使った転職の場合は相談しやすいかもしれません。
※エージェントに関する記事はこちらで書いています。 こんにちは。コボ(@kobo_blog)です。
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退職日までの業務
引継ぎが完了したら、残った業務を区切りの良いところまで進めます。
後任の方がスムーズに取り掛かれる環境づくりをしておきましょう。
もしかすると役割が減り、あまりやるべきことがなくなる場合もあるかもしれません。
そのときは積極的に雑務などを手伝ったりするのも良いと思います。
急にやる気を失ってサボりたくなる気持ちも出ますが、最後は感謝の気持ちを持って過ごしましょう。
最終出勤日
私は上司に相談し時間をもらって各部署へ挨拶まわりにいきました。
部署だけでなく調整してもらい、首長にも挨拶し退職を直接報告しました。
報告しても『新たなステージも頑張ってね』とねぎらう言葉をもらい、背中を押して送り出してもらったことも良い思い出として残っています。
お世話になった方に感謝を伝える意味でも可能な限り挨拶することをおすすめします。
さいごに
ここまで退職の流れについてご紹介しました。
退職にあたってやることは多いですが、一番苦労する部分は『退職意思を伝えること』だと思います。
公務員の場合は、そこを乗り切ればスムーズに退職まで進めます。
退職意思をしっかり固めたら、部署内の方にも迷惑をかけないよう早めに手続きをすすめていきましょう。
番外編:どうしても退職を言い出せないとき
・話を聞き入れてくれない。
このように職場がブラック化しているケースもあるかもしれません。
どうしても退職を切り出せない場合は、退職代行を使うものありかと思います。
費用はかかりますが、退職できないリスクを負うくらいであれば支払う価値はあります。
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今の職場に縛られて転職のチャンスを棒に振ることはしないようにしてください。
あくまで最後の手段ですがどうにもならない場合は相談からでもしてみましょう。