こんにちは。コボ(@kobo_blog)です。
・よく休日が多いとか聞くけどどうなんだろう?
・福利厚生が充実しているって本当?
地方公務員への転職を考えている方はこのように待遇面が気になるかと思います。
私も公務員に転職したときは「実際のところどうなんだろう・・・」とかなり気になっていました。
おそらく公務員の印象として「休みが多くて安定してそう」「仕事が楽で定時にあがれそう」といったイメージはあると思います。
そこで、地方公務員へ転職した一例ではありますが、私が入職して勤務してきた経験からその実態を書いてみたいと思います。
今回は特に皆さんも気になるであろう待遇面を中心にご紹介しています。
また、地方自治体も転職口コミサイトに情報が載っているところもあります。
勤務していた人が実態を書いているので個別の状況をつかめます。
詳細はこちらの記事で紹介していますので、参考になれば幸いです。
本題に入る前に、私の簡単な紹介はこちら。
前提:筆者のプロフィール詳細
上にも簡単に書いていますが、公務員の実態を紹介している筆者の私がどんな人間か知っていただいたほうがイメージしやすいかと思いますので、記事の前提としてかんたんに自己紹介していきます。
『早く給料の実態とか結論を教えて』という方は目次から飛ばしていただいても大丈夫です。
転職した時の環境
私が地方公務員に転職したのは20代後半で妻と二人暮らしをしているときでした。
公務員になってから子供が2人産まれたので家族が増えてから安定した公務員を辞めたという稀なケースだと思います。
公務員の前は何してた?
公務員に転職するまでは民間企業で営業管理などの業務を担当していました。
週単位で数字を追いかけるような感じでスピード感ある仕事でしたが、公務員になって活かせたかは微妙なところです。
公務員では何の業務をしていた?
配属としては企画財政などを担当する部署でした。
その中でもどちらかというと財政寄りの仕事を担当していました。
面接時にも希望部署として挙げていたので考慮してもらえたのかなと思っています。
部署経験としては1つですが、庁内ほぼすべての部署とやり取りがあったので他部署の実態なんかも分かる環境でした。
何年間公務員してた?
約4年ほど在籍していました。その後は、ベンチャー企業に転職しています。
公務員は辞める人が少ないので転職すること自体かなり驚かれました。
今はどんな仕事している?
今は公務員と民間企業の間のような働き方をしています。
「給料UPを図りつつワークライフバランスが取れる」ことを目指していたので現状には満足してます。
ここまでかんたんに自身の紹介をしましたがここから本題です。
私が転職して感じた地方公務員の実態を書いていきます。
給料や手当の実情
まずは皆さん気になるお金のことからです。
結論から書くと「若手~中堅は高くない」といった感じです。
20代後半で世帯持ちの方で、地域手当が出る自治体でも月額30万円前後になるかと思います。
給料や手当の詳細は≫≫【お金は大事】公務員に転職したら月の給料はどのくらい?の記事に書いていますのでぜひご覧ください。
実際の金額提示された通知書や主な手当について記載してます。
『志望する自治体の給料が知りたい』という方はどの自治体も人事課が給与を公表していますので、自治体のホームページを見てみましょう。
そこには平均年齢と平均給与などが載っています。
今回は参考として私の好きなコエドビールがある川越市の例を見てみます。
これを見ると平均年齢42歳で手当を含んだ給与が月額約43万円のようです。
高いように見えますがあくまで平均ですし、公務員は年齢が高くなり役職がつくと給与も大きく伸びる傾向にあります。
若手~中堅の年代ではここまでの金額は出ませんので転職時は許容できるかをよく検討しましょう。
平均年収は経験が長い職員が押し上げている
ここからは私がいた自治体の話ですが、部下を管理できていない管理職は多くいます。
そして、その管理職には月額2万~8万と多額の管理職手当が出ていたりするんですね・・・。
このことが平均の金額を押し上げている気がします。
と常々思ったりしていました。業務面の実態についても別記事で書いていく予定です。
何はともあれ基本は毎年昇給するので、年齢や役職が上がるまで我慢できるなら良い環境だと思います。
福利厚生の実情
次は福利厚生の面です。結論から書くと「福利厚生には期待しないほうが良い」です。
例えば、居住における福利厚生ですが私がいた自治体は社宅などはありませんでしたので職員は自身で見つけた持ち家や賃貸に住む形になります。
公務員の友人の中は社宅があり、職場の近くにかなり安い値段で住んでいる人もいます。
ただし、経費削減が進む中、社宅を持つ自治体はあまりないと思いますのであまり期待はしないほうが良いでしょう。
民間に勤めていたときは社宅制度があり、マンションに格安で住むことができたりしていたので正直見劣りすることろです。
そのほかの福利厚生として「えらべる倶楽部」というものがありました。
これは飲食店や映画など多くのサービスに対して割引が受けられるといったものになります。
ただし、これも在籍した間使用したのは1回程度であまり福利厚生として活用した記憶はありません。
世の中にはもっと還元率の高いポイントサービスもありますので、わざわざ利用するほど良いかと問われるとNOです。
この他にも公務員限定の住宅ローンであったり加入できる保険サービスなどもありましたが、活用できるものはなかったというのが正直なところです。
むしろ民間企業のほうが従業員のためにさまざまな福利厚生を用意していたりするので、転職する際はあまり期待しないようにしましょう。
休日や有休休暇・休暇制度の実情
公務員といえば「休みがしっかり取れる」というイメージがあるかと思います。
その実情についてご紹介します。
完全週休二日なの?
原則、『完全週休2日かつ祝祭日が休み』となります。
もちろん選挙対応や業務都合で土日出勤することもありますが、基本は代休を取ることができます。
ただ、自治体によっては代休が取れないほど人員不足となっており「●連勤だ」なんて話もネットでは転がってたりします。
こればかりは自治体間・部署間で大きく異なってしまいますが、「しっかり休める環境・制度が整っている傾向がある」ことは言えます。
私は比較的激務といわれる企画財政の部署にいましたが、残業時間はさておき週休2日は守られていました。
有給休暇は使える?
これも状況によってですが、申請して断られるケースは少ないと思います。
実際私の場合は前日に上司に話し、印鑑をもらうだけですんなり休めていました。
取得しやすい理由としては仕事の流れがゆっくりしているからだと思います。
公務員は来週始まる施策が急に展開されて、それを現場に落とし込むような急なスケジュールで動くことはほぼありません。
そのため、業務の見通しが立てやすく計画的に休むことができます。
有給休暇は年間で20日付与されますが、私も毎年10日以上は必ず使っていたので、今有給休暇がほぼ取れていない人が転職すると驚かれるでしょう。
さらによかった点として、私のいた自治体は1時間単位で取得ができました。
子供がいる人は急病などで呼び出しがあったりするので非常に助かります。
その他の休暇制度は?
弔意休暇や結婚した人に付与される特別休暇などもあります。
民間企業と比べて特別休暇の制度が見劣りすることはほぼないと思います。
育児休暇なども充実しているので女性職員も出産を機に退職する人はほとんどいませんでした。
子供が小さい間は時短勤務などもできますし、仕事と家庭を両立しやすい雰囲気があります。
色々書きましたが、総じて公務員の休日日数や休暇制度は充実していますので、家族との時間を取ることはもちろん、自己研鑽に時間を割いたりもできます。
仕事が何より大切だという方以外、この点は公務員への転職をおすすめできるポイントです。
残業時間は?
部署にはよりますが地方公務員を平均すると残業は少ないように感じます。
ただ、庁内での部署によってかなり変わるため配属次第で大きく変わります。
参考までに私がいた自治体では、各部署おおまかに分けると下のようになります。
恒常的に残業が多い
福祉関連部署(生活保護含)、子育て関連部署(特に保育関連)、教育委員会
繁忙期があり残業時間に差がある
企画・財政部署、課税関連部署、会計処理関連部署
残業少なめ
税徴収関連部署、議会対応事務局
大体の自治体は似たような傾向であることが多いのではないでしょうか。
定時ダッシュすることに後ろめたさは全くなかったので、私は時期によっては17時台に自宅にいることもできていました。
たとえ配属で残業多い部署になっても、2~3年で異動することが多いですしそこまで悲観しなくていいのではないでしょうか。
さいごに
ここまで待遇面に関する実情に関してご紹介しました。
もちろん自治体間で差がある部分はありますが、おおまかな傾向は近いものがあるように思います。
なかなか自治体内の事情を調べることは難しいですが、転職してからミスマッチが生じてしまうと非常に残念です。
自治体は人事関連の情報も公開しておりますので、必ず志望する自治体の人事課のページは見てみましょう。
今後は業務面における実情なんかも書いていきたいと思います。