こんにちは。コボ(@kobo_blog)です。
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どの科目を重点的にやるべき?
捨て科目作っても大丈夫?
公務員試験を受けようと考えている人はこのような悩みがあると思います。
特に教養試験は自治体の採用試験ではほぼ100%課せられるといっても過言ではありません。
そんな教養試験ですが科目数が多いため、働きながら勉強する社会人にとっては難敵です。
正直私もすべての科目に手を回す余裕はありませんでした。
そこで今回は教養試験に対する戦略について自身の受験経験をもとに解説していきます。
本題に入る前に、私の簡単な紹介はこちらです。
まずは教養試験を知るところから
地方上級(都道府県)や市区町村の試験どちらを受ける場合もほぼ必須の試験です。
市役所などの試験は教養試験のみである場合が多いので、とりあえず教養試験科目を勉強しておけば多くの自治体の試験対策になります。
稀に県の社会人採用などで教養試験のみで受験できるところも見かけますのでまず教養試験に取組む必要があります。
どのような科目があるか
科目数としては20科目もあるため浅く広い知識が求められます。
問題の難易度は高校レベルのものがほとんどですが、大学受験から年数が経っている社会人には勉強が必須です。
具体的な科目はこのような区分になっています。
文章理解
一般的な文章読解であり、「現代文」「英文」(まれに「古文」)から出題されます。
比較的出題数も多い傾向にあります。
数的処理
教養試験の肝ともいえる科目です。「判断推理」「数的処理」「資料解釈」の区分から出題されます。
単純な数学の問題ではなく解法に慣れが必要な問題が多くあります。
社会科学
「時事問題」「政治」「経済」「法律」から出題されます。
「時事問題」はタイムリーなニュースや制度改正などから問題が出ます。
「政治」「経済」「法律」は専門科目と内容が重複する部分もあるので、志望する自治体が専門科目の必要であればそちらから勉強する形でもよい気がします。
自然科学
「数学」「物理」「化学」「生物」「地学」から出題されます。
「数学」「物理」「化学」は高校レベルなので理系の方は苦にならないと思います。
「生物」「地学」も難しいことはないですが、とにかく暗記する部分が多いです。
自然科学
⇒「日本史」「世界史」「地理」「文学・芸術」「思想」から出題されます。
ここはとにかく暗記なので、苦手な人には厳しい分野かもしれません。
科目ごとの出題数
自治体ごとに科目ごとの出題数はバラツキがありますが傾向は似ています。
問題数としては40問出題する形式が多くみられます。
筆記試験は科目ごとの出題数の目安を理解したうえで対策をたてる必要があります。
そこで今回は手元にあった予想問題集などから科目ごとの出題数を集計してみました。
地方上級 | 市役所など | ||
文章理解 | 現代文 | 3 | 3 |
英文 | 3 | 3 | |
古文 | 1 | 1 | |
数的処理 | 判断推理 | 6 | 7 |
数的推理 | 6 | 5 | |
資料解釈 | 1 | 1 | |
社会科学 | 時事問題 | 2 | 3 |
政治 | 1 | 1 | |
経済 | 2 | 1 | |
法律 | 1 | 1 | |
自然科学 | 数学 | 1 | 2 |
物理 | 1 | 1 | |
化学 | 1 | 1 | |
生物 | 2 | 1 | |
地学 | 1 | 1 | |
人文科学 | 日本史 | 2 | 2 |
世界史 | 2 | 2 | |
地理 | 2 | 2 | |
文学 | 1 | 1 | |
思想 | 1 | 1 |
表をみると分かりますが、明らかに「数的処理」と「文章理解」の割合が大きいです。
私も5つの自治体を受験し教養試験を受けましたが、おおむねこの傾向は間違えありません。
もし受験したい自治体が過去問を公開していたりする場合はぜひ科目の配分を見てみましょう。
受験する際にも、どんな科目が多いかある程度知っていると心にゆとりも出てくると思います。
この内容を踏まえ私がどのように教養試験の勉強を進めたか、こちらの記事で紹介しています。
特に社会人の方は参考にしてもらえるかと思います。
とるべき戦略
ここからは上で書いた出題数の配分を頭に入れたうえで、教養試験突破のための戦略を考えていきましょう。
目指すはまず6割
現実として、20科目もある試験を満遍なく勉強し、すべての情報を網羅して解くことは不可能です。
もちろん受けるからには満点をとることが理想です。
ただし、私がこれまで受けた筆記試験の自己採点や結果開示から、筆記試験をクリアするためそこまでの点数は必要ありません。
もちろん周囲の出来によっても変わりますが、このくらいの点数でも十分面接に進むことは可能です。
それは公務員試験について倍率は高いですが、『とりあえず受けにきた』という受験生も多くいます。
まったく対策をせず受験して筆記試験を受けると撃沈するケースがほとんどだと思います。
そのため、ボーダーが下がり6割程度とると十分次の試験に進むことができるというわけです。
もちろん高得点をとり高順位で進めれば文句ないですが、最近は面接の比重も高くなっているような気がします。
無理して自分を追い込んで満点を目指すのではなく、足切りされない点数を目標にしましょう。
重要科目に時間を割く⇒捨て科目をつくる
目標は『得点率6割』と書きましたのでその点数を効率よくとれるようにしましょう。
では効率よく得点していくために何をするかというと非常に明快です。
勉強にあたりまずすべきことはこれです。
『重要科目を決め、捨て科目をつくる』
科目ごとの出題数で書いた通り科目ごとの出題割合はバラバラです。
それにもかかわらず20科目すべての科目を同じ時間勉強することは明らかに非効率ですよね。
そうなると言うまでもないですが、重点的に勉強する科目と捨てる科目を分けましょう!
実践した科目選択
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最も時間をかける重要科目
一番優先度高く、勉強時間を費やす科目はもちろん出題数の多い科目です。
言うまでもないですが重要科目として取り組んだのはこちら。
数的処理
一番出題数が多く、ここを満点近く取れれば3割程度は得点できる計算になります。
解法を身に付ければそこまで難しくないので、時間をかけて何回もテキストをやりました。
実際の試験でもこの科目を得点源にしていました。
一応おさえておきたい科目
数的処理でしっかり得点できても6割までは届きません。
そこで次になるべく得点したい科目としてこの2つの区分を選びました。
文章理解
社会科学
文章理解はあまり得意ではないのですが、出題数も多いので選びました。
過去問などを解くと読むポイントなども掴め比較的点数も取れていたような気がします。
社会科学は経済などを大学で多少かじっていたことと、単純に興味のある分野だったので選びました。
興味のある科目を選ぶことも勉強を続けるうえでは重要だったと思います。
捨て科目
テキストは流し読みするくらいでほぼ捨てた科目はこちらです。
自然科学
人文科学
理系だったこともあり自然科学はざっとテキストを読み返すくらいで済ませました。
わりと記憶も残っていたのでそれなりに解けていた気がします。
それに対して人文科学は完全に捨てました。
一応テキストは読みましたが、歴史などにも興味がなく頭に入らない状況でした…。
ボーダークリアに向けた勉強の進め方
自身で重点的に勉強していく科目が決まったらその戦略に沿ってやっていくだけですが、その中で私がよかったと感じた進め方があります。
受験勉強のときに言われたり実践していた方も多いかもしれませんが、その進め方がこちらです。
極端な話ですが何回も過去問を解いて、解法や傾向を理解することで筆記試験を突破することも可能です。
数回繰り返し解いてさらに余裕があれば違うテキストに取組んでみてはいかがでしょうか?
さいごに
今回は試験に必須となる教養試験について科目の出題数からとるべき戦略について書きました。
何度も書きますが教養試験は科目数が多いので、自身に合う形で取捨選択をしないと行き詰ります。
科目が多いからといって闇雲に進めるのではなく、どの部分で点数を稼いでいくか考えてから勉強にとりかかりましょう。
この他筆記試験の対策についてはこのような記事も書いています。