こんにちは。コボ(@kobo_blog)です。
とりあえず民間にいくか迷ってる
試験落ちたから今の会社辞めて勉強に専念しようかな
公務員試験は未だに倍率が高いので、残念ながら試験に受からずこのような悩みを持っている方もいるのではないでしょうか。
合格したけど第一希望出なかったので迷っている方や、民間との比較で迷っている方もいるかと思います。
そこで本記事では「公務員浪人はすべきか」という点について、地方公務員として働いていた私の視点から感じるところを紹介していきます。
私自身は「民間→公務員→民間」と転職してきましたので、これから公務員を目指したい方も参考にしていただける部分があるかと思います。
公務員浪人を避けることのメリット・デメリットも紹介していますのでぜひ最後までお付き合いください。
公務員浪人はすべきか?
さっそく核心の部分になりますが、私の経験から感じた結論は以下となります。
これは公務員試験をいくつか受けた中でも感じた点です。
浪人は避けるべきと感じた理由としては、浪人するメリットがデメリットと比べて小さいことがあります。
このあたりについても後述していきます。
公務員浪人のリスク
もし公務員浪人という選択肢と取る場合は、かなりの覚悟が必要になります。
未だに公務員試験の倍率は高い傾向にあります。
その中で、公務員浪人することで最も大きなリスクは「合格できず受験できる自治体がなくなること」です。
もちろん合格できれば良いですが、最終的に合格できず年齢制限を過ぎてから民間企業に就職するとなると選択肢がかなり狭まってしまいます。
職歴がない状態から、公務員と同等の待遇を受けられる企業へ入社できる可能性はかなり低くなるはずです。
働きながら公務員を目指す方向がベター
もし民間企業から内定をもらっている方や就業しながら公務員へ転職したいと考えている方は、一旦働きながら公務員試験を受けることがおすすめです。
働くことで勉強時間の確保は確かに難しくなりますが、その分得られるメリットもあります。
※そのメリットは後述します
働きながら筆記試験対策をすることは体力的にもキツくなりますが、個人的には浪人するリスクを抱えるよりは良いかなと思っています。
浪人しない(民間等へ就職する)ことのメリット
私が地方公務員を経験して感じている、「公務員浪人しないことのメリット」を紹介します。
大まかには以下の点となります。
- 公務員試験の面接で使える経験が得られる
- 収入がある安心感
- 民間目線も持つことができる
- キャリアの選択肢が広がる
それぞれについて紹介していきます。
メリット1 面接で語れる経験が得られる
まず大きなメリットとして公務員試験の面接で話せる経験が増えます。
公務員浪人をした場合は、どうしても学生時代に頑張った経験を面接官に伝えることになります。
突出した大学での経験があれば別ですが、似たようなエピソードになってしまうとどうしても新卒者の方が有利になってしまう可能性が高いです。
そこで民間企業の経験を持つと、社会人として経験してきたことをもとに回答を作ることができ、ほかの受験者と違いと出すことができます。
公務員試験は面接重視の傾向
最近の公務員試験は面接など人物重視の傾向が強まっています。
実際に私が公務員試験を受験してきた経験からもその点は実感します。
そのため、浪人して筆記試験に多大な時間を割くより、どうにか頑張って足切りクリアをしながら、面接で使えるエピソードを準備しておくほうが近道になると思います。
メリット2 収入があることの安心感
2つめのメリットとして収入があることが挙げられます。
浪人するとどうしても支出ばかりになり、それがプレッシャーになってしまう可能性もあります。
働きながらであればその年は合格できなくても収入は確保しながら、また来年チャレンジできます。
「早く合格しないと」という焦りは良い結果に繋がることはないと思うので、精神的な安定は大切です
メリット3 民間の目線も持つことができる
これは試験の時だけでなく、公務員として働き始めてからも感じられるメリットになります。
公務員として働いてみると民間企業の方と一緒に仕事をすることは多くあります。
その際に、民間企業側の視点を持てることで円滑に事業を進めることに繋がります。
公務員の中には委託先などに対してこのような上からな態度を取る人もいたりします。
このようにならないためにも民間視点を持ちつつ、公務員として働くことができる点はメリットとなります。
メリット4 キャリアの選択肢が広がる
公務員に固執せず民間企業で働くことでキャリアの選択肢が広がる可能性が高くなります。
「何があっても定年まで公務員を続ける!」という方は良いのですが、何かのきっかけで公務員を辞めたいと思ったときにどうしても選択肢は狭まります。
≫≫【実体験】地方公務員からの転職が難しい理由はこれの記事でも解説していますが、公務員→民間の転職は難しいことが多くあります。
一方、民間企業で働いていると民間への転職・公務員への転職どちらも選択肢として取りやすくなります。
この点からも浪人はしない方向で進めることがおすすめとなります。
浪人しないことでのデメリット
一方で、公務員浪人をしなかったことによるデメリットもあるように感じます。
それは主に以下のような点です。
- 勉強時間が確保しにくい
- 公務員への強い憧れに悩まされる
こちらもそれぞれ紹介していきます。
デメリット1 勉強時間が確保しにくい
やはり大きなデメリットは「勉強時間が少なくなること」です。
浪人した場合は1日どう使うか自由に決められますが、働きながらだとそうはいきません。
全ての科目をしっかり抑えて漏れなく勉強したいという方は働きながらの勉強では納得できないでしょう。
ただし、前述した通り公務員試験は面接重視となっている傾向もあります。
捨てる科目も選びつつ、最低限の点数獲得を目指す方向で取り組めば浪人せずとも合格は目指せます。
デメリット2 公務員への憧れに悩まされる
もう1つのデメリットとして「公務員への強い憧れ」に悩まされる点があります。
公務員への志望度が高ければ高いほどこの悩みが出てくるかと思います。
定時に帰れてしっかり休める公務員になりたい
このようなイメージを持たれて公務員(特に地方公務員)を目指す方も多いでしょう。
それと比較して民間企業で働いている自分は納得できないという意識が付き纏うことになる点はデメリットになってしまいます。
浪人するなら予備校を使うべき
筆記試験だけを考えれば浪人する方が通過する可能性は高くなるでしょう。
「やっぱり公務員浪人をしてしっかり準備した上で試験に望みたい」という方ももちろんいらっしゃると思います。
このように浪人して準備したいという場合は、「予備校に通って勉強すること」がおすすめです。
理由としては以下のような点です。
- 勉強するモチベーションを保てる
- 強制的に勉強する環境を作る
- 毎年の傾向に合わせた対策を取れる
コストはかかりますが、自身だけで1年間公務員試験対策をすることは想像以上に大変です。
そのため、半ば強制的に勉強しないといけない環境を作り、モチベーションを保ちながら取り組む方が間違いなく良いでしょう。
おすすめの予備校として「資格の大原」についても別記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
さいごに
今回は公務員浪人することについて紹介してきました。
私としては総合的にみて「公務員浪人はしない方が良い」と感じています。
ただし、「浪人しないで公務員試験を受けて落ちたら後悔する」という方もいるかと思います。
最終的には自分が納得するできる形で決断することが大切です。
本記事の内容が、今後のキャリアをどうするか迷っていたり、浪人すべきか悩んでいる方などの参考になれば嬉しいです。