【前例踏襲?】地方公務員の仕事は保守的です

こんにちは。コボ(@kobo_blog)です。
本記事をお読みいただきありがとうございます。

公務員ってどう仕事を進めてる?
・なんとなく保守的なイメージあるけど。

・前例踏襲のやり方って本当にあるの?

公務員の仕事に対してこのようなイメージをお持ちの人は多いのではないでしょうか。
どちらかというとルーティンワークをこなしているイメージが強いと思います。

 

そこで今回は、企画・財政部署で多くの事業や職員と関わった私の経験から、リアルな部分について紹介していきます。
私自身が民間から公務員に転職したので、これから転職を考えている方は特に参考にしていただけるかと思います。



実際に公務員は保守的?

さっそく結論からお伝えしていきます。

イメージ通り公務員は保守的です

財政担当のため多くの部署と関わってきましたが、基本的に新規事業や前年から変化させることは敬遠する職員が多いです。

コボ
予算要求についても何も考えず前年と同じ内容で出す部署も多いので困りました…

保守的である理由

このとおり公務員は保守的な面が強いですが、そこには大きな理由があると感じます。
私が勤務してみて感じた理由は以下になります。

・自由に使える予算が少ない

・無難にこなしても給料が上がる

・責任をとりたがらない管理職が多い

 

自治体は義務的経費が多く、自由に使えるお金は少ない傾向にあります。
さらに例年とおりの業務をこなせば年功序列で昇給するので、わざわざ責任をとってまで新規事業をやりたがらない職員が多いです。

コボ
公務員はどちらかというと減点法の評価制度の傾向が強い気がします。

このような理由から保守的になりがちであり、今後も急には変わらない部分だと思います。

 

民間と公務員の違い

民間と比べて公務員の仕事は独特です。
税金を取扱っている行政という立場のため、仕事の役割なども民間と異なります

 

特に行政サービスは『あって当たり前』な部分が大きいので、新しいことに取組みにくい雰囲気もあります。

 

この他にも民間と公務員で異なる部分はあります。
どちらも経験している私が感じた違いについて、こちらの記事で紹介しておりますのでぜひご覧ください。

 

公務員の仕事の進め方

それではここからは、具体的に公務員の仕事の進め方、特徴について紹介します。
公務員が保守的であることが要因となっているものが多いです。

コボ
転職で入庁する方はギャップを感じると思います。
これから書く点は念頭に入れておくようにしましょう!

前例踏襲が判断基準

昨年のやり方はどうやった?
過去の資料はどうなってる?

公務員になるとこのような言葉をよく聞きます。
働いてみると分かりますが、基本的に多くの業務を前年度の内容に沿って進めていきます。

 

それを踏まえ改善する方向であれば良いのですが、多くの場合は例年とは異なる取組みはしません。
少しでもリスクがあることには手を出さない人が大半です。

 

『それでも失敗しないから良いんじゃない?』

 

このように思う方もいるかもしれませんが、無駄と思われる事業も残り続け余計な税金が使われているケースもあります。

コボ
財政担当として効果のない事業を廃止しようとしても、『止めるリスクを嫌う偉い方』が登場してきます…

 

ただ、これは悪い部分だけではありません。
首長の発言と異なる動きを取ることはできないので、過去との整合性に注意する必要があります。
その雰囲気が強いことも影響しているように感じます。

 

周りの自治体と合わせる(横並び)

次に私がよく聞いた言葉はこちらです。

近隣の自治体はどうしてる?
うちだけ変わった内容になってない?

このように自治体は周りに合わせるため、施策が横並びになりがちです。

 

民間ですとむしろ周りと差別化をする必要がありますが、公務員は逆の動きになることが多いです。
私も入庁して『何かと判断基準が外部任せなこと』に驚きました!

 

近隣の情報は大切ですが、それを踏まえて自分たちはどこに注力するかを決めたりはあまりしません。
特に市区町村では近隣との関係も近いことからこの傾向が強いように感じます。

 

自分たちで判断しなくていいので楽な部分はあります。
ただ納得できなくても身を任せるしかないことになるので、公務員として働くなら妥協する心も重要です。

体裁を気にしすぎる

最後は仕事の細かいところですが、とにかく資料などの細かい部分にこだわります。
公表する資料であれば理解できるのですが、庁内の資料も同様です。
例えば、文字の大きさやインデントのかなり細かいズレ、改行の位置などがありました。

 

コボ
私は伝わることが重要という考え方なので、在職中はずっと違和感がありました。

さらに管理職など経験が長い人ほど、内容よりも体裁を見ていたりします。

 

ただ、こちらの記事でも書きましたが、逆に慎重派の方は公務員に合っているかと思います。

改革を進める自治体もある

せっかく働くなら改革を進め、活気のある職場で頑張りたいという気持ちがあると思います。
これまで保守的な部分について書いてきましたが、もちろん改革を進める自治体もあります。

 

個人的に以前より注目しているのは大阪府四条畷市です。

コボ
市長が議員や職員を巻き込み、改革を進めている印象です!
当然かなりの苦労はされているかと思いますが…。

この方は28歳で市長になっており、前職は外務省や野村総合研究所で勤務されていたようです。

 

就任当初は骨格予算(暫定的な予算)ですら多額の財政調整基金(市の貯金)と取り崩していたようですが、令和2年度からは財政調整基金の取崩しなしで予算を組んでいるとも書かれています。
さらに今後は削減主体から市の事業に『投資』することを表明しています。

 

このようにトップを中心に素晴らしい改革を進める自治体もあります。
転職したい方は希望する自治体の取組みについてはぜひ事前に調べてみましょう。

 

さいごに

今回は公務員の仕事の進め方について紹介しました。
行政を担当する特性上、仕方ない面もありますが公務員は保守的である傾向が強いです。

 

改めてまとめますが、具体的には下のような特徴があります。

・前例踏襲が判断基準

・周りの自治体と合わせる(横並び)

・体裁を気にしすぎる

民間とは異なる部分がありますので、転職をお考えの方は頭に入れておくことをおすすめします。
本記事が公務員への転職をお考えの方の参考になりましたら幸いです。

今後、本格的に公務員試験の対策をしていきたい方は以下にある予備校・講座がおすすめです。
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