こんにちは。コボ(@kobo_blog)です。
辞めて後悔してないの?
公務員に戻りたいと思ったことはある?
一般的に公務員は退職率が低い傾向にあるため、転職するとなると必ずこのようなことを聞かれます。
特に親世代は公務員であることを好む人は多いですし、終身雇用が普通だという認識が強いんですよね。
確かに公務員はどんな状況でも給料が出て安定していることは恵まれています。
ただ、本当はその環境を手放しても転職したいという方もいるかと思います。
そこで今回は私が公務員から転職した結果、後悔はあったか、転職して良かった・悪かった点について書いていきたいと思います。
このほか、公務員から転職した理由や転職する際の流れなどを≫≫【実例】公務員を辞めたくなった理由と転職までに行ったことを紹介の記事で書いていますので、現職公務員で転職するか悩んでいる方、踏ん切りがなかなかつかない方の参考になれば幸いです。
転職して後悔した?
いきなりですが結論です。
これが正直な感想です。公務員に戻りたいなと思うことはありませんでした。
公務員の職は恵まれてますし決して嫌な仕事ではありませんでした。
なぜここまで後悔してないか振り返ってみるとこの点が大きいように感じます。
転職して感じるのは「なんとなく嫌だから」「公務員の仕事つまらないから」といった理由で転職すると後悔する可能性が高いということです。
さらにネットで人間関係が嫌だからという理由を見ますが、人間関係を理由に転職するのはリスクが高すぎます。
新たな会社でも合わない人がいる可能性はありますし、人間関係はどの会社・職場でもそんな変わらないからです。
そもそも転職して「どのような点を改善したいか」明確にしないと納得して現職の退職まで踏み切れないと思います。
後悔しないために転職理由と優先度を明確にすべき
転職する前に「なぜ転職するのか」という軸を固める必要があります。
公務員という安定した仕事を退職するのであればなおさらです。
転職して何を改善したいか整理することで、希望の求人案件も絞れますし効率的に転職活動が進められます。
私は転職活動をするうえで、軸としてはこの3点を考えていました。
年収アップ(業務評価が年収に反映する)
個人の裁量が大きい
市場規模が伸びそうな業界である
ただし、軸を固めても全て叶うような完璧な転職は難しいのが正直なところです。
もしかすると転職先より公務員のままでいるほうが良い点ももちろんあります。
そこで改善したい点にも優先度をつけて選択すると後悔する可能性は低くなります。
どの点が改善されたら転職して納得できるかをぜひ一度立ち止まって考えてみましょう。
私は、転職の軸を検討する上で参考にした書籍について記事も書いていますのでお時間あればぜひ読んでみてください。
公務員から転職して良かった点
転職して良かった点は多々ありますが、大きくは下記に書いた3点です。
1:給料が上がった
まずは良かった点としてお金の部分です。
私の場合、内定をもらった際のオファーレターの時点で公務員の年収から上がりました。
公務員のままだと数年かかる上昇分を転職で実現した形になります。
現在30代ですが、すでに公務員の平均年収を超えている状況です。
生涯年収という点で見ても転職したメリットがあった形になります。
評価制度の充実
あとは何より業務の成果がしっかり反映される点が良かった点でした。
上司と到達目標をすり合わせ、それに対しどのような結果であったか振り返ることで評価され、給与にも反映される形です。
企業では当たり前のフローですが、公務員時代は目標管理が形骸化されていてモチベーションにもならない状況でした。
転職してからは下のようなサイクル・雰囲気が会社全体にありました。
ここは公務員とは違いを感じられ良かった点の一つです。
会社の制度が気になる方は面接時や、オファー後の質問などで聞いてみることをおすすめします。
転職先からしてもミスマッチは避けたいので、制度面の質問などはそこまで嫌な顔せず回答してくれると思います。
エージェントを使っている場合は、受ける前に給与や評価制度の情報があるかぜひ聞いてみましょう。
2:ビジネススキルが身についた
次に良かった点は公務員では得られないビジネス視点でのスキルが身につきました。
私は経営管理の業務を担当していましたが、ざっと挙げると下のようなものになります。
- 財務書類の分析、分析結果から打ち手の落とし込み
- KPI、KGIの効果的な設定
- 買収先とのプロジェクトマネジメント
- 資金繰りの管理
求められるスキルが異なるため当然ですが、公務員では得られない経験であることは間違いありません。
新しいことに直面することは多々ありますが、思考をめぐらせてメンバーで解決していく業務は非常に有意義でした。
前例踏襲という考え方がない
転職先がベンチャー企業だったこともあり、基本的に前例踏襲はありません。
公務員だと何か判断するときこのような声が多々聞かれます。
・周りの自治体はどうしてる?
これは周りと違うことをあまりやりたがらない雰囲気が出てる部分ですね。
転職してからは前例が基本ないため、仮説を立て実行していくことがほとんどです。
うまくいかないならすぐ打ち手を考えるスピード感が身についたように感じます。
3:転職市場での評価が上がった
公務員から転職しても引続き転職サイトに登録していたのですが、明らかに企業やエージェントからの反応が変わりました。
このようなメッセージの件数がかなり増えます。
企業側からすると「入社してどう貢献してくれるか(何ができるか)」を見ていますので、民間企業で積んだ実績が評価されることは間違えありません。
何度も転職することが良いとは言いませんが、『転職市場で評価される⇒今後の選択肢が広がる』ことにつながります。
転職しなければ選択肢は狭まる一方ですので、転職して良かった点の一つです。
継続してエージェントや転職サイトに登録しておくことで、より良い求人情報を得ることもできます。
まだ転職するか迷っている方も無料登録・面談から始めてみることをおすすめします。
公務員から転職して悪かった点
ここからは公務員のときより悪くなった点についてです。
これは一概に悪化したわけではなく、前に書いた良い点とトレードオフとなった部分と思ってください。
1:一時的に業務時間が増えた
公務員時代と比べると転職して間もない時期は業務時間が増えました。
転職してすぐは業務に慣れない部分も多く一時的に業務時間が増えるケースがあるかもしれません。
私の場合は事業拡大しているベンチャー企業への転職でしたので、それが要因となり残業が増えたことも理由としてあります。。
当然個人の裁量・責任も大きくあるので、やることを突き詰めると時間が長くなりがちです。
ただ、業務時間についてはある程度覚悟していた部分でもあり、その分経験値を積むことがでできたと思っています。
現在では、事業規模に合わせて人員確保も進み残業はかなり減少しました。
月に5時間程度しか残業してませんので、むしろワークライフバランスは整ったように感じます。
2:どこでも仕事ができる環境があった
公務員の時は基本出社し、自席で勤務が当たり前かと思います。
転職してからはノートPCやスマホなど支給され比較的自由に勤務できる環境になりました。
これは良い点もありますが、このような悪い点があります。
家に帰っても思いついたことをPC開いて作業できてしまうので、仕事を気にする時間は増えていました。
その分、家族の事情で早くあがる必要があるときは、有給使わず残りは家でやるのもOKなど柔軟な働き方ができます。
これは人によって良し悪し分かれるところかなと思いますが悪い点に入れてみました。
公務員から効率よく転職にするために
≫≫【実体験】地方公務員からの転職が難しい理由はこれの記事で書いていますが、公務員から民間へ転職することは難しい面があります。
公務員と同等の条件で転職できるような求人を探すことも難しく、書類選考も通らないケースも多いです。
そこで活用すべきなのが転職サイト・エージェントです。
転職サイトとエージェントでは大まかに下のような違いがあります。
エージェント:求人紹介してくれ面接日程調整などもしてくれる
このようにそれぞれ特徴がありますので併用して転職活動を進めることがおすすめです。
民間へ転職するために私も活用したサイトやエージェントについても別記事で書いていますのでぜひ参考にしてみてください。
≫≫【1日5分】キャリトレは20代公務員が利用すべき転職サイトです
≫≫【特徴・メリット】マイナビエージェントは20代の公務員におすすめ
さいごに
今回は公務員から転職して感じた点を書いてきました。
基本的には後悔することはなく、転職は成功だったかなと思っています。
公務員を辞めることは一大決心が必要なことです。
だからこそなんとなく辞めるのではなく、転職したい理由を整理してみることをおすすめします。
転職に悩んでいる方の参考に少しでもなりましたら幸いです。